ドラクエ11S感想

1~3を経て並行してやってた11Sやっと真エンドまで見たのでその感想です。
書いても書いても終わらないから一生終わらないかと思った…なんとか周年日までに間に合ってよかった…というわけで長いです。

家でタンスや壺漁るのはいつもの通過儀礼って感じなんだけど走り回るだけで樽や南瓜破壊してくのヤンチャすぎて笑っちゃったよ しかも意味ないし…いやほんと意味ないのに何で壊れる!?これじゃ悪魔の子と呼ばれても仕方ない…とかツッコミ入れながらの始まりでしたが想像以上のボリュームだった…さすが天下のドラクエ…
というわけで以下は要所要所に絞った箇条書きとなります。

■ストーリー
1回目の世界のストーリーめちゃくちゃ好きです。一旦絶望に落とされてから這い上がって一筋の希望を手にする…ってシチュが大好物なので!だから過ぎ去りし時を求めた後の世界は若干モヤモヤが残るのというか何というか…いや確かにベロニカはじめ多くの人が命を落としたしその人たちが無事ですべてがうまくいってる世界ならそれもまたいいとは思うんですけど、1回目の世界でのことも薄ら記憶があるような感じではあったし…でもあの時直に感じた哀しみとそこからの躍起の激情はやはり存在しないわけだし、何よりそれをすべて覚えてるのが主人公しかいないなんて~~~!!って思ってしまうんですよね。まあ2回目の世界をifルートとして1回目を真エンドだと思ってもいいみたいな解釈も見たんですけど、山ほどあるやり込み要素は2回目の世界でないとこなせないのでゲームシステム的には2回目が真ルートですよと言ってるようなもので…つまりどう解釈してもモヤモヤは残るわけで…この辺だけはなかなかスッキリしませんでした。でもそういう寂寞感も狙ってのことだったとしたらほんと逸筆なシナリオだと思いますよほんと
そして真エンドの最後で1~3の世界との繋がりを提示してきたとこめっちゃ鳥肌立った 聖竜からの依頼…つまり「ドラゴン」「クエスト」…って気づいた時の高揚感からの1主人公~~~!!!直前に1~3やってたのほんと偶然なんですけどほんといい流れでプレイできたな~~~って噛みしめてました…いやほんと今この流れで体験できてよかったな…

■キャラクター
今回のメインキャラ皆キャラが立ってて好きだ~なんか昔のドラクエから振り返ると信じられないくらいキャラを売り出すようになりましたねドラクエ…
その中でも一番のお気に入りはカミュです。最初からずっと仲間にいる頼りになる兄貴分で優しいし心強いしかと思えばベロニカと小競り合いしたり記憶喪失時にはまったく違う一面見せてくれたりでもう愛着沸きくってもんですよ。記憶戻ったあと主人公を相棒呼びしてくれたのすごい嬉しかった おかえりカミュ~~~~!あと性能的にもデフォの短剣スキルが「状態異常にした相手に大ダメージを与える」というものではいそういうの好き~~~~!!というわけで最後の最後までスタメンに入れて使ってました。ぶんしんバイキルトルカニ重ねたあとのダメージ値ほんと脳汁出る~~~
ベロニカ失ったあとのイベントはほんと哀しかったけどセーニャの成長イベント哀しくもすごい好きでお気に入り…双子の片割れと死別ってシチュ今まで地雷だったんですけどこの描写は不思議と受け入れられました。ベロニカの意思をちゃんとした形で継いだうえでセーニャが成長してるってとこがいいのかなと。皆の前では涙を見せないけど主人公の隣でだけそっと泣くっていうのもいい…彼女に限って言えば一回目の世界の彼女のほうが好きです。あと天使のローブ&こあくまワンピコーデ可愛すぎ 好き
シルビアは良いオネエでしたね!こういうタイプにありがちな「男or女扱いすると喜ぶor怒る」といった弄りも無く女性ならではの繊細さと包容力、男性としての高潔さと頼もしさと併せ持った品の良いスパダリオネエでした。スタイル良いし何でも似合うそうだけどまともな着せ替え少ないの残念だな~まあ旅芸人として生きる姐さんにとってはお誂えのラインナップなんだろうけど…あと個人的にサモナイ3のスカーレルが好きなので、彼と同じ「かっこいいオネエ」を再びヤングの声で聴けたのも嬉しいポイントでした。あと父親のジエーゴ、頑固な江戸っ子親父タイプかと思いきや意外と押しに弱いところがあるの可愛くて好き。
グレイグは後半からすごい好感度追い上げで来るタイプでした。最初は小山ボイスの圧もあって「うわ分かり合える気がしない」って印象だったんですけど最後の砦からの共闘、ホメロスの眼前で勇者の盾になる発言はマジで熱かった~!!本編通しても一番お気にいりのイベントかもしれない。かと思えば虫が嫌いだのムフフ本発見した時のやけに熱のこもったセリフだのマルティナの為にスイーツ買い占め発言だの忘れた頃の天然発言でこちらの腹筋をブチ抜いてくるのでほんと面白いオッサンでしたね。呪われしマルティナ戦でずっとタジタジなのも好き。戦闘面でもすごい頼りになるのでカミュと並んでずっとスタメンでした。
マルティナやロウは最初失ったものが多いということでシリアス要員なのかなと思っていたらこちらも妖魔バニーやムフフ本で気を抜いてくるので安心して見られましたね。特にロウは設定上が可哀相過ぎるからムフフ本で生きがい得てるくらいで中和されて丁度良いのかもしれない。マルティナは王女に戻ってもずっとグレイグを尻に敷いてそう。いや敷いててほしい。
メインキャラ以外だと印象深かったのはホメロスですかね。櫻井さんほんとこういう粘着質な美形似合うな…というか2回目の世界でのデルカダール城でのイベント、あれ元々は無かったってマ!!!??あれ無い状態だったらより「1回目の世界のほうがよかった!!」って言ってたと思うのでプレイしたのがSでよかったなって思います。極悪のシリアス要員かと思いきやソルティコで普通にスイーツ買い占めに来てるんじゃないよ憎みきれないじゃないか!悪堕ちする前の曰く「真面目な青年」だった頃が描かれてないので色々想像が膨らむキャラですね。二次創作で大人気なのも頷ける…

■音楽
過去シリーズの音楽がふんだんに使われてて懐かしい気持ちに浸ることができました。特に3の流用が多くて、直前までプレイしてたおかげですぐ「これ3のあそこの曲じゃん!」って気づくことが出来たのでこの点でも並行してプレイしててよかったなって思いました。曲によっては今後の展開のヒントにもなってたりしましたね…ホムラの里ジパングじゃん!って思ってたら指導者が竜に食われるとこも同じじゃん…
個人的に好きな「敢然と立ち向かう」も使われてたのも嬉しかったです。流れる場面も熱くて使用する場面理解(わか)ってらっしゃる…
新規楽曲では「オーレ!シルビア!」が印象深いです。耳に残る…目を閉じるとナカマの皆が腰と手を振ってるのが容易に浮かぶ…ナカマ…2回目の世界でいなくなってしまったの哀しい…まあナカマ呼びすると来てくれますけど…何故…

■冒険の書
これも過去シリーズの世界観を再び味わうことが出来て懐かしくも楽しかったです。方向性としては本編で語られなかった部分の隙間埋めをしつつ、描写不足だったキャラのフォローもしてるのかな…といった印象 7がキーファ全振りだったのとかその最たるものですよね…
個人的に印象深かったのは3のバラモス城で各地の王様が集まってきてたところですかね。勇者が上の世界から消えてしまっても平和になった世界を自分たちが守るんだ!という意思が感じられてよかったです。どうやってネクロゴンドに辿り着いたんだという疑問はあるけど。
あと5のプロポーズリハーサル凝り過ぎててめっちゃ好き~カミュとか記憶喪失Verまで用意してるとか細かすぎるだろ!2Dだからセリフでしか判断できないけどプロポーズされた時の皆の表情想像するだけでニヤニヤしてしまいますね。
終盤になって2にロンダルキアの洞窟が出てきた時はヒッてなりましたがこれも直前に2自体をやってたおかげで完全再現された洞窟もすんなり攻略できました。これ初見だったらめちゃくちゃ時間かかってただろうな…

■システム面
直前に1~3をやってたから余計に感じるのかもしれませんがさすが最新作というだけあって次何したらしい・どこへ行けばいいなどの誘導も手厚くてわざと寄り道する以外は迷うこともなく、攻略サイト等も一度も見ずに真クリアまで行くことができました。レベルも簡単に上がるしボスに詰まることもなかったのでプレイしやすさはシリーズ随一だったと思います。
あえて難点があるとすれば町に落ちてるアイテムが多すぎるってところかな…とうぞくのはな使った途端お宝が20個もあるとか全部回収できる気がしねえ~~~~!!2Dにして回収…と思っても2Dにするとアイテム減るんですよね なんという罠 何度レミラーマが欲しいと思ったか知れない!使ったらマップ部分が光るとかそういうのでいいから欲しい…
あとこれは個人的な意見なんですがカジノ要素いつもスルーしてるのでクエスト関連まで出張ってくるのは本当参った 運要素絡むのあんま好きじゃないんだよな~!まあドラクエとカジノは切っても切れない関係なので野暮かもしれないけど…拾ったカジノコインで解決できる程度の難易度にして欲しい ジャックポットよく分からない…

■余談
これは個人的に思った軽率な考察なのですが、1回目の世界と2回目の世界がパラドックス的なものだったとしたら、1回目の世界はそのまま「天空シリーズ」へ、2回目の世界はそのまま「ロトシリーズ」に繋がっていったのかなあなどと思いました。1回目は天空(魔)城が出現してるし、2回目は「ロトの勇者」が出現してるし他にもロトのつるぎの形状等他色々考えてみると両シリーズではっきり要素が分割してるなあと思ったので。両シリーズがのちのち全く別世界だけどほんのり繋がりがある風に解釈されてるのも、「そういう経緯だから」だったとしたら面白いなと思ったりしてました。
まあ堀井氏は歴史はいずれ一つにまとまってく発言してるし実際そんなことは無いのかもしれませんが。でも勧善懲悪なロトシリーズとシリアスな風味が強い天空シリーズはそれぞれ1回目の世界と2回目の世界の展開の差にも通ずるところがあるなあと思ってます。最後のあれでは本棚に同じ装丁の本がもう一つあったし、同じような「もう一つの物語」があったのかなという想像の余地が残っててよいですよね。

■総評
ストーリー面で多少モヤが残りつつも要所要所のイベントは本当感動したし、重厚でボリュームたっぷりにも関わらず進めれば進めるほど先が気になる!が加速していき全然飽きることなく最後まで駆け抜けられました。映像も美麗でフィールド画面では時折立ち止まって360度回してしまうほど。システム面もそれほど難しいことはなく、経験値も金も稼ぎやすく至れり尽くせりの設計でプレイしやすかったです。プレイ前から11良いよ!って言われてたけどほんと実感できましたね。
それに今までのシリーズの集大成と言われてるだけあって過去シリーズのオマージュがふんだんに盛り込まれててその辺も古くからドラクエに触れてきた自分にとっては嬉しい要素でした。何より直前にやってた1~3、死ぬほどやり込んだ5や6の要素が垣間見えた時はめっちゃ嬉しかったです。今まで全シリーズやってきた人には滂沱ものだっただろうな~
一応真エンドは見たけどまだ全員と結婚(違う)してないし試練や討魔行もまだまだだし最強武器防具の鍛冶も残ってるし冒険の書も最後の所が残ってるし天空のぱふぱふもあと40回はしたいし(これ地味に大変な気がする)キャラも本当好きになったのでボイスドラマも聞きたい!というわけでまだまだ11Sで遊べそうです。まずは全員レベル99にするぞ~