レインコード感想

超探偵事件簿レインコード、クリアしました。
以下ネタバレ自重してない感想。
これからやろうと思ってる人は見ない方がいいです。当たり前か。

・0章
まさか初っ端の事件から超探偵5人まとめて死ぬとか思わなかった。
5人ともぽっと出で使い捨てしていいような声帯じゃありませんでしたけど!?
特にジルチは探偵能力披露してないばかりか偽者しか出てこないという不遇っぷりで泣ける。
今後DLCや別媒体でフォローされる日は来るのかな…でも死んでるしな…
しかも全員焼死でそんなに早く黒こげになる~??
と思ったんですけど、後々の展開知った後だと
この5人は焼死でないといけなかったんだな…って納得しました。
あとこの章の謎怪人、ずっとFF3のガルーダが頭をよぎって仕方なかった。
色合いといいポーズといいそのまんますぎるんだよな…
他人になりすますとか落雷で黒こげにするとかからかけてる?考えすぎ?
まあジルチが4足歩行の哺乳類を使役する能力なので
それを狩る猛禽類デザインなのかもしれない。

・1~3章
カナイ区で起きる事件を解決していくパート。
この辺でカナイ区がどんな場所なのか、権力者と住民の力関係、謎迷宮の仕組みなどを学んでいく感じ。
便乗犯とか共犯とか、ダンロンではルール上できなかったトリックがガンガン出てくる上
それが謎迷宮で形として可視化されるの面白~!
3章では何の前触れもないQTEが多くて参った。
反射神経ニブニブマンだから全然対処できないんよ…
何度も時戻させてごめんねフブキさん…

・4章
謎迷宮の仕組みからいって今までは犯人が赤の他人だからよかったけど
よく見知ってる人が犯人になったら精神的にめちゃきついのでは…?
と思ってたら案の定の展開きてうわあああああああああ
いやCVで裏切りそうとか思ってしまったこともないんだけど
株が過去最高に上がったと思った直後にこれとかきっつい
謎迷宮を進める腕がめちゃくちゃ重かった…
殺し屋に自分を殺させたのは死因をごまかすためもあるけど
お前らには裁かれねーよ!という保安部への反抗と
超探偵たちが自分たちが殺したという罪悪感を抱かせないためでもあったのかなと
そう考えるとめちゃくちゃ綿密な犯行計画だし
特殊能力持ってなくてもほんとに優秀な探偵だったんだなあと実感してしまう…
その優秀さを復讐のために発揮するとか哀しすぎるので
もっと別の局面で発揮してほしかったなあ…
あと謎怪人ヨミーのデザイン好きすぎる。
めっちゃ厨二心くすぐられるじゃんこんなん…

・5章
いきなりバイオハザード始まった…

ゼノギアスかな?

いやこれニーアレプリカントだわ
と次々と押し寄せる別ゲー感。
今作はダンロンの時みたいなエグい描写や設定はあまり無いんだな~
と思ってたらここで一気に来たよ!!
死に神ちゃんの存在が未だかつてない癒しに感じた…
色々驚きの展開はあったんですが一番驚いたのはやっぱり「血の色」!!
いやこれダンロン経験者なら絶対騙されない!?まんまと全く疑問に思ってませんでしたよ
確かに謎迷宮でユーマの血の色は赤なんだ~とは思ったけど
そういうデザインなんだと思いこんでた…
ダンロンの先入観すら逆手に取った伏線すごい…
最後の謎迷宮は死に神ちゃんと二人きりということで
彼女との絆を丁寧に描いてくれたのは良かったんですけど
超探偵のみんなが蚊帳の外になっちゃってるのがちょっと寂しかったですね。
せっかく「一人で戦う」と「託す」の構図になってるのだから
超探偵たちとの思い出を解刀に託して斬る!みたいな展開があれば
燃えたのにな~と思わんでもない。
最後も皆してユーマを追いかけるでもなく解散!みたいなノリだったので
割とクールな仲間意識だったなあという印象。
まあ何処かで再会したら普通に力貸してくれそうですけども。

・総評
0章からいきなりメインキャラ(と思われていた)を一気に退場させたり
ダンロンではできない犯人像・犯行方法がたくさん出てきたりで
意外性のあるシナリオはダンロンに引けを取らず面白かった~!
他版権パロが多いのもダンロンの系譜ですね。
といった「ダンロンらしさ」を散りばめておきながら
そういった先入観すら利用した叙述トリックはほんと逸筆だと思いました。
キャラクターも皆尖ってて良かったんですが、
保安部の幹部たちはヨミーとスワロ以外出番が少なくて惜しかったですね。
ユーマがカナイ区に着いた時全員顔見せするとか、
当番回の前後にチラ見せするとかすればまだマシだったと思うんですけども。
あと難点としては、すでに各所で言われてるようだけどロードが長い&無意味な移動パートが多いということ…
特に街中の切り替えと推理デスマッチの前のロードの長さが気になりました。
依頼で何度も往復するのにその度に長いロード入るの勘弁してくれ~
ついでにロードが長いとそのぶんプレイヤーは推理する時間も増えるので
犯人も犯行方法もバレバレとなる章も多く、それも推理ゲームとして致命的なのでは?
推理デスマッチのは画面が時々止まったようになるの怖い。
ラスボスのロードとかあまりに長すぎて
Switchフリーズしたかと思ってヒヤヒヤしたもんな…
まあロード長いだけあって3Dモデルや背景グラフィックはほんと美麗で見ごたえありました。
死に神ちゃんとか「どの角度から見ても美少女に見せたる」という
執念が伝わってくるほどどのムービーも出来がすごい。
雨が降り続けるカナイ区の近代的かつどこか退廃的な雰囲気もいいし
ホムンクルスの機械も禍々しくも良デザインで良かったです。
次回作あるとすればロードの長さや移動パートのもっさり感を改善しつつ
快適にプレイできるようになってればいいな~


というわけで今作の推しヴィヴィア君を描きました。
やる気ないダウナーキャラだと思ってたら
フィジカル強しだったり誰より情が深かったりするところがギャップ良~~~
寝転がってるヴィヴィアに屈んで話そうとするユーマとか
逆にユーマに話しかける時にヴィヴィアが更に屈もうとする図とかも好き。
ところで依頼でヴィヴィアに一目惚れしたモブ男とかいましたけど
「男ですけど…」みたいなツッコミが入らなかったあたり時代を感じましたね。